子どもはなぜ絵を描くのか

妻です。

これは子ども(5歳のとき)が描いた絵です。
ヒョウ→トカゲ(5歳のお絵かき)
最初に描いたときは、真ん中の絵を「ヒョウ」と言っていました。
1か月くらい経って聞いてみると、「トカゲ」と言いました・・・。

6歳前から毎日のように絵を描き始めてから、
以前から子どもがなぜ絵を描くのか、
成長するにつれて、多くの人はなぜ描くことをやめてしまうのか、
について興味を持っていました。

先日、子どもが絵を描くときを読んでみました。

この本には、子どもが絵を描く意味について、
以下の6つの視点から説明されていました。

1.「自分の存在を確かめる営み」としての「描く行為」
⇒子どもが自分で自分のからだに色を塗るという行為
うちの子どももコレ大好きです。

2.「環境との一体化」において生まれる「描く行為」
⇒園庭の地面に、棒を使ったり、水をまいて絵を描く行為
うちの子どももよくやります。

3.「感じること」と「描く行為」
⇒描く行為は「感じ取る」ことによって生まれてくる
1歳半頃から描く行為が始まり、
瞬間瞬間に起こる線や色の変化を刺激として感じて、
その刺激に連動して手を動かすという絶え間ない
「感じて表す」過程を積み重ねによって、線や形が生み出される。

やがて、その「感じ表す」という営みの中で、
「イメージ」」や「思考」が生まれて、
4歳前後になると、イメージを色や形に表す、という活動を生み出していく。

4.「見方・感じ方・考え方を広げていく営み」としての「描く行為」
⇒見たものを平面に描くということは、
視覚だけでなく、他の感覚とのつながりや関係から
学習されていくものであると考えられる。

とりわけ、幼児は視覚とほかの感覚を切り離しては考えられず、一体になっている。
幼いほど、触角の支配が強い。

9歳前後になってようやく視覚は機能として独立し、
今度は視覚によってほかの感覚は意味づけられ、
「見ること」を中心にしてさまざまな世界を認識しようとするようになる
といわれている。

5.「イマジネーションを育む営み」としての「描く行為」
⇒3歳頃になると、
ファンタジーと現実の世界を行ったり来たりしながら、絵を描く。
空想の世界を描けるということは、想像できるということであり、
豊富なイマジネーションがある、ということ。

チンパンジーの絵は、円をクルクル描くところまではいくが、
それ以降は、何歳になっても自分の力で形に表すところまでいかない。

しかし、人間はそれ以降も自発的に絵を描き、
体と心の成長ととに描画も発達する。

どうして人間だけが、自発的に絵を描き続けるのか。
それは、大脳の問題であり、言葉やイマジネーションの問題であると言われている。

チンパンジーは、漢字が理解でき、ボディランゲージも可能だが、
話すことはできない。

言葉の文化がないことが大きな違い。
言葉がない=言葉から生まれるイメージをつなげたり、広げたりして
現実にない世界を想像したりするなど、想像力を働かせる営みが
生活の中にない、ということ。

言葉がある=イメージを伝達しあう想像力も必要。
とくに子どもにとっては、イメージを具体的に表す手段として
絵を描くことが重要な役割となっている。

6.「コミュニケーション」としての「描く行為」
⇒子どもは、最初から伝えることが目的で絵を描くわけではなく、
描きたいから描く。(うちの子どもを見ていてもそう思います)

表現とは、他者とのコミュニケーションの手段に使われる言葉だが、
「自分との」コミュニケーションもある。
子どもは、他者だけでなく、自分とのコミュニケーション(自分との対話)が
描く過程で起きているように見える。

たとえば、ある子が絵具を垂らしたときに、見ていた子が
「わーきれい」と言ってそこに絵具を同じように垂らして
感覚を共有するような行動は、
共通の感覚や感じ方を、描く中で共通に体験しながら、
それぞれの感じ方や表し方に触れて共有していく営み。

私たち大人はこのようなコミュニケーションの視点をないがしろにしがち。
作品だけで子どもの表現を語るのではなく、
どのようなあらわしでも、その色や形、描く営みの中に、
   子どものあらわしを見ようとすることが必要ではないか

印象に残った部分を抜粋してみました。
第8章に「子どもの育ちをゆがまる大人の言動」という内容があります。

これも子育てをしている人には重要な内容だと思いましたので、
別途ご紹介します。

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