「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法

最近、この本(2016年8月出版)を読み終わりました。

「やり抜く力」は、近年アメリカの教育界でとくに重要視されていて、ビジネス・スポーツをはじめ各界で大きな注目を集めていると聞きました。

この本の著者は、「グリット=やり抜く力」の研究の第一人者であるダックワース氏です。

「やり抜く力」とは、「情熱」と「粘り強さ」の二つの要素から成り立ちます

「情熱」とは、自分のもっとも重要な目標に対して、興味を持ち続け、ひたむきに取り組むこと

「粘り強さ」とは、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続けること

この本の著者は、女性です。

人々がそれぞれの分野で成功し、偉業を達成するためには、「才能」よりも「やり抜く力」が重要であることを、科学的に突き止めた功績により、マッカーサー賞を受賞。

「マッカーサー賞」は、米国ではノーベル賞に匹敵するほど栄誉ある賞で「天才賞」とも呼ばれています。

著者は、「科学者として確固たる結論を出すためには、もっと多くの研究データを集める必要があり、あと10年もしたら、「やり抜く力」を伸ばす育て方について、今よりもはるかに多くに事がわかるだろう」と書いています。

しかし、現時点での著者の考えはこうです。

「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法(子育ての「4つのパターン」)

ある程度自信を持っているのは、著者が発見したパターン。このパターンは、子育てに関する数多くの緻密な研究結果と一致しています。

そのパターンとは、子どもに厳しい要求をしながらも、支援を惜しまない育て方です。このような心理学的に賢明な育て方で育った子どもたちは、過去40年間の研究によれば、様々な面で優れているとのことです。

「やさしい育て方」と「厳しい育て方」は、どちらか一方しか選択できないものではありません。厳しくも愛情深く育てることが必要だというのは、よく理解できますし、私もそういう親でありたいと思っています。

アメリカの伝説のクォーター・バックであるスティーブ・ヤングも、イギリスでもっとも面白いコメディアンで世界中で人気を博しているフランチェスカ・マルティネスのどちらの家庭でも、両親の子育ては、子どもの興味を第一に考えるという意味では、子供中心でしたが、「なにをすべきか」「どれくらい努力すべきか」「いつならやめてよいか」など重要なことは、必ずしも子どもに判断を任せなかったそうです。

温かくも厳しく、子どもの自主性を尊重する親により、賢明な育て方で育てられた子供たちは、性別・民族性・社会的地位などに関わらず、ほかの子どもたちよりも、学校の成績がよく、自主性が強く、不安症やうつ病になる確率や、非行に走る確率が低いこともわかっています。

この本には、「賢明な育て方」診断テストがついています。子どもに質問して答えてもらうテストです。

著者の子育て研究により大きな発見の1つは、親が子どもにどんなメッセージを伝えようとしているかよりも、子どもがそのメッセージをどう受け取っているかのほうが重要だという点です。

自分が、心理学的に賢明な親かどうか、昨日早速子ども(小学2年生)に質問してみました。

神妙な顔で答えてくれました。「はい」か「いいえ」で、答えてもらいました。

その結果、寛容(温かい)と厳格の項目に関する質問は、すべて「あてはまる」という方向性になる回答でした。しかし、寛容(子どもの自主性を尊重)の5項目のうち、心理学的に賢明な育て方とは逆の方向であることがわかりました。


逆の方向性だった「寛容(子どもの自主性を尊重)」の2項目はこれです。

親は、自分たちの言うことが正しく、私は文句を言わずに従うべきだと思っている。」(⇒「はい」)

私がなにをしてよいかは、ほとんど親が決める。」(⇒「はい」)


OKだった「寛容(子どもの自主性を尊重)」の項目は、これです。

「親は、私にも自分の意見を持つ権利があると信じている。」

「親は、私にたくさんの自由をあたえてくれる。」

「親は私のプライバシーを尊重してくれる。」


子どもは、私から自分の意見を持つ権利を認められ、たくさんの自由を与えられ、プライバシーを尊重されている、と感じてるにも関わらず、「親に従うべきだ」や「なにをしてよいかは親が決める」と考えているのは、矛盾しているようにも感じます。

しかし、子どもの素直な感想なので、真摯に受け止めて、子ども自身が自主性をもっと尊重してくれている、と感じるように工夫していきたいと思います。

この本には、「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法が、具体的に示されています。

「やり抜く力」は、幸福感や健康などの人生の満足度と比例することが、研究から明らかになっているとのことです。

だからこそ、子どもの「やり抜く力」を伸ばしてやりたいです。

私自身に、「やり抜く力」があるかと聞かれると、強くはないと思っていますので、私自身のやり抜く力も伸ばしていきたいです。まだまだ人生長いですから。

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