語彙数と学力の関係

子どもの学力の優劣は、語彙数と密接な関係があります。

なぜなら、小学校 → 中学校 → 高校 → 大学に至るまで、今の学校のシステムは、ほとんどが言語文化だからです。

教科書もテストも言語で書かれています。ノートに書くことも言語が主です。数も抽象度の高い言語の一種です。

新しい知識を獲得するときは、文章を読んで理解したときです。

そして、その知識や理解を定着させるためには、言語を書くことが必要になります。

何かを考えるとき、問題を解くときは、言語を使って考えます。

すなわち、言語能力の優劣は、学力の優劣と相関しています。

このような表があります。

学力評定 小学1年

(4月)

小学5年

(3月)

小学6年

(3月)

中学3年

(3月)

7000 31000 37000 44000
20000
3500 16000
12000
2000 7000

これは、先日ご紹介したすべてのこどもに確かな学力を (小3年篇) (学力の基礎シリーズ)に書かれていました。言語能力を推し量る指標として、語彙数を調べた結果です。

語彙は、生まれたときはみんなゼロです。

しかし、小学校入学時には、小学1年生でも小学4~5年生の平均レベルの語彙を獲得している子どももいる、ということです。少ない子は、まだ3~4歳の平均レベルの語彙数しか獲得していません。

そして、小学校6年間に、高学力の子は約3万語、中程度の子どもでも、1万8千語の新たな語彙を獲得しています。

概算しますと、高学力(評定5)の子どもは年間約5000語、評定4の子どもは約4000語、評定3の子どもが3000語、評定2の子どもは2000語、評定1の子どもが1000語を獲得しています。

一方、中学生は、高学力の子どもでも年間3000語の獲得にとどまっています。

高学力の小学生と中学生とを比較すると、年間の語彙獲得数が、5000と3000と大きく異なります。

このことから、人の一生でもっとも多くの言葉を覚えるのは、少年期だと言えます。

少年期(6~10歳前後まで)特有のなんでも覚えてしまう能力と関係しているのかもしれません。

一方、大人で語彙の豊かな人は、6万語程度と言われています。専門職の人の場合は、専門分野の語彙数を考えると、さらに多い人もいることが想像できます。

小学校入学以降の語彙は、主に文章を読むことで獲得していきます。つまり、読書です。そのため、読書をする子どもほど学力が高くなります。

会話からも多少の語彙は吸収していくと思いますが、会話の中で漢字を使う熟語などは、漢字がわからなければ、書き言葉としては使えません。つまり、文章を読んだときにはなかなか理解できません。

話す能力と学力とは別、だと考えています。

話すのが下手ても、学力が低いとは限りません。逆にのことも言えます。すなわち、話すのがとても上手でも、学力が高いとは限りません。

上述しましたように、学力は、書き言葉の能力と相関しているからです。

一方、生まれてから小学校入学までの6年間で、生じる著しい言語能力の差は、どうやって生じるのでしょうか。

ふつうは、小学校入学までの言語能力は、家庭・地域・保育園や幼稚園などで形成されます。この中でも、特に大きな影響を受けるのが、夫婦間の会話や、親など身近な人が子どもに話しかける言葉の量や質だと思います。

小学校入学までの6年間でついた著しい言語能力の差は、入学後にいっそう拡大されていきます。そして、それはほぼ学力と相関します。

言語能力は、文章を読む能力につながるからです。国語も算数も、小学3年生から始まる理科・社会・英語も、文章を読むことで学んでいくからです。

最近は、読書以外の楽しみ・娯楽が増え、大人も子供も読書をする人が減っている、とニュースで見たことがあります。

読書以外の楽しみも大切だと思います。私にも色々趣味があります・・・。

しかし、10歳くらいまでの少年期にはぜひ読書をさせたいと思います。私も、小学生の頃は、よく本を読んでいました。私の母は、小学校の小さな図書館の本を全部読んでしまって、読むものがなくなった、と言っていました。

うちの子どもの小学校の図書館は子どもが休み時間や昼休みに自由に出入りできません。私が小学校の頃は、いつでも自由に出入りできていました。

今は、盗難の恐れなどがあるので、管理体制が厳しくなっているのかもしれません。

でも、読書をさせたいなら、「図書の時間」などをいちいち決めることなく、子どもが休み時間や昼休み・放課後などの自由に本を手に取れる環境が必要だと思います。

小学校内の図書館を早朝から下校時間まで開放して、自由に出入りできるようにしてほしいです。

うちの場合は、市立の公立図書館をよく利用しています。週1回は必ず通っています。

私も読みますし、子どもとも一緒によく行きます。子どもが選ぶ本は、最近は昆虫と恐竜と肉食動物に関するものばかりなので、私が適当に見繕って、子どもが選んだ本とは別に10~20冊ほどを児童書を借ります。

その本を子ども用の本棚に入れておくと、気に入った本は勝手に読んでいます。

数ページ読んでみたものの気に入らなかった本は、放置されています。

だから、私もあまり気にせず、うちの子どもが好きそうな本・人気がある本などを適当に選んで借りています。

しかし、人気があり過ぎて、なかなか借りられない本は、書店やAmazonで数冊試しに購入しています。人気がある本は、さすがというか、やっぱり子どもも面白く感じるらしく、最後まで読むことが多いです。

昨日、子どもが読み終わって「面白かった~!」と言っていた本は、こちらです。

びりっかすの神さま

岡田淳(児童文学作家) 偕成社 1988年11月
売り上げランキング : 226370

by ヨメレバ

「びりっかすの神さま」というタイトルがそそられます。この神さまの正体は何でしょうか?

小学校3年生~小学校4年生の子どもにおすすめの本です!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こちらの記事もどうぞ♪
error: Content is protected !!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。