絶対に教えないでください!
と表紙をめくると、最初に書いてあります。
子どもが、保育園(年中)の頃に取り組み始めたパズルの入門編が2年3か月ほどかけて終わりました。長くかかりました~(笑)。
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宮本算数教室の教材 賢くなるパズル―入門編
宮本 哲也 学習研究社 2006-10
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もう2年以上前に購入して、時々子どもに取り組んでもらっていたこのパズル。
パズルの作成者が、首都圏で算数教室を営んでいる宮本哲也さんという人です。
この方によれば、「賢い子どもは生まれつき賢いわけではなく、面白がって色々なことに頭を使っているうちに賢くなる」のだそうですよ。
この「面白がって」頭を使う、というところがポイントだと思います。
嫌々ながら問題を解くと、解けないと投げ出してしまうかもしれませんが、「面白がって」解くと、長い間、積極的に頭を使うことになりますから。
試しに買ってみたのは、保育園年中の頃。
その頃はまだ、子どもにひらがなの読み書きを教えていませんでしたが、数字には強い興味を持っていましたので、できるかな~?と思いながら鉛筆をもたせてみました。
ルールだけ読んであげると、パズルをすぐに解いてしまいました!
シールをペタペタと貼らせてあげたり、花丸を書いてあげると、大喜びしていました。
その後も、うちの子どもは、このパズルがお気に入りで、保育園の頃に何枚もやる日があれば、何度挑戦してもできずに数か月放置していたこともあります(私が存在を忘れていた、というのもあります)。
これが、最初のページのパズルです(初級1)。懐かしい~。2年3か月前の日付でした。
子どもが、間隔をあけて、4回挑戦して解けた中級編のパズルはこちら。
日付は、保育園年長の冬でした。
この飛行機以外のマスをすべて通ってゴールするパズルは、大人でも難しいくらい。
小1の冬休み頃に、私がこのパズルの存在を思い出して、少しずつ上級編を進めて、先日1冊が終わりました。
最後のパズルはこれでした。
3分ほどで解けました。
「終わった~!」と達成感を感じていたようです。
「賞状がついてる~!!」と、子どもが大喜びしていたので、パズルの一番最後についていた、級位認定証の授与式を母子で行いました(笑)。
子どもが自分で、部屋の壁に飾っています。
賞状をもらうのは、誇らしいのでしょう。
この入門編のパズルは、小学校入学前の子どもや、算数に苦手意識を持つ子どもを対象にしています。
パズルには、初級(7枚)→中級(11枚)→上級(12枚)とあって、少しずつ難易度が上がります。上級編は、うちの小1の子どもには、ちょうど良い感じでした。あっさり解けるものもあれば、数日開けながら7回も挑戦したパズルもありました。すべて、最終的には解けました。
このパズルの良いところは、一度解き始めると、年長や小1でも10分でも20分でも集中していることです。
パズル作成者の言うとおり、解き方を教えたことは一度もありません。
最初は、解けないパズルにイライラして怒っていたこともありましたが、
私 「別に今できなくても良いんやで。また今度したら解けるかもよ。今度にする?」
子ども 「そうする。」
と、いうことがあり、次の日にあっさり解けた経験をしてからは、イライラしたりせず、粘るところまで粘ったら、「また今度やるわ。」と、切り替えられるようになりました。
だから、上級編では7回も同じパズルに挑戦して、自分だけの力で解ききることができたんだと思います。
子どもに何かを教える必要はないのかもしれません。ただ材料と環境を与えておくだけで、勝手に思考力が伸びるんだな~とこのパズルを1冊子どもが取り組んだことで、実感しました。
パズルを解こうと、試行錯誤する中で、算数の基礎や思考力が少しずつ、でも確実に身に着けられたら良いな~と思います。
表紙をめくったらこう書いてあります。
目的は、答えを出すことではありません。解けるから賢くなるのではなく、解こうとして頭をフル回転させるから賢くなるのです。解けても解けなくても学習効果は変わりません。
気が向いたときに再挑戦すると、1週間前には手も足もでなかったパズルがすらすらと解けることがあります。このとき、お子さんは大きな自信を得ます。これが「生きる力」です。
解けても解けなくても、学習効果は変わらない、というのが、私にとっては新しい考え方でした。問題は解くもの(正解を導くもの)だと、長い間思っていたので。
子どもにとっても、親にとっても、解けなくても良い、と考えることは、精神的に良いと思います。解けないといけない、と思うと、学校のテストや宿題のようにつまらなくなってしまいますから。
子どもにこのパズルの「2」があることを言ってみると、「買っといて!」といいましたので、早速購入しました。また、時々挑戦してもらおうかな~と思っています。
入門編2は、入門編を少しだけレベルアップさせ、幼児や算数に苦手意識を持つ小学生が対象です。
また1~2年かけてゆっくり取り組んでもらおうかな~と思っています。
子どもがどんな顔をして解くのか、解けたときにどんな顔をするのか、楽しみです♪
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宮本算数教室の教材 賢くなるパズル入門編〈2〉
宮本 哲也 学研教育出版 2012-08
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